子供だって一個の人格であり、大人の知らない独自の世界を持っている。
親といえども立ち入る事の出来ない領域もあり、躾と管理を混同しちゃいけませんねぇ。親の心子知らずが当たり前なのだ。
それでも、血肉を分けたという事もあるし、同一共同体に帰属する連帯感というのも在るのが家族じゃないのか?
しかし…、次男君を見ているとそれすら危うくなってくる時がある。
何でコイツがこの家に居るのだろう? とこっちが思うんだから、奴がそれに気付くのも時間の問題かも知れない。
月は地球の周りを回っているけれど、実は太陽から受ける引力の方が強いのだ。たまたま同じ軌道を同じ周期で回っているんで、自分より大きな相手に身を委ねたフリをしているが、いつか見ていろ俺だって、とチャンスを狙っているに違いない。
衛星より惑星の方が偉い訳でも何でもないし、どっちにしたって太陽系だの銀河系だのってシステムからは逃れられないんだけどねぇ。
いっその事、推進力を手に入れて永遠の旅に出るってぇのはどうだ?