中小企業診断士/ITコーディネータ 春日一秀のブログ
ネット世代、PC世代、それ以前
PC世代が旧、インターネット世代が新という考え方ですが、世の中には、それよりも前の世代の方もたくさんいるわけで、日常レベルではそちらの方も問題だったりします。
引用元の CNET japan 梅田望夫氏の
ネット世代とPC世代を分ける「インターネットの隠れた本質」というエントリは、テクノロジーとそれを進化させる人達にフォーカスされているが、春日さんと同様、ワシにとってはむしろ「それ以前」とのギャップをどう埋めていくかの方に関心がある。
ワシの所の昨日の
未発酵というエントリに対するコメントは、記事内容とは関係無くモデムの話題で盛り上がっていたが、そこに集まったのがITコーディネータやコンサルタントだってぇのは偶然ではなさそうだ。
おそらく、世の中をもっと面白くする為に、その時代では最先端の機能を試してきた人達が、技術の進歩に対応しながら生き永らえてきたから今があるのではないかと感じた。
まぁ、モデムとかコンピュータ等は単なるツールなんで、その時々で有効な物を利用すればいいのだが、世代論で言えば丁度中間というか、両方を見てきた我々が自然と橋渡しの役割を担うようになっているのかと思う。
いわゆるデジタルデバイドだけではない。ビジネス現場の日常とネット上で喧伝される夢物語との乖離もあるし、中央と地方、大手と中小など、テクノロジー以前の問題の方が大きいのだ。
また、ネット世代が増え、梅田氏の言う「ネットの向こうの不特定膨大多数への信頼」が普通になったとしても、人間対人間の関係には変わりがない筈であり、現実世界の修羅場で培われた「それ以前」の知恵を注ぎ込まない限り、誰にとっても役立つツールには成り得ないだろう。
人類の歴史の息吹を伝える化石の存在意義は大きいのである。