いいないいな!?
微かな揺らぎが、思いがけず大きなうねりとなることがある。
滾る氣が触れあい、密度が高くなると、その重力によってさらに周りのエネルギーを呼び寄せ、やがて一点に集中していき、極限を超えて爆発する。
放たれた光は、急激に膨張する時空で冷やされ、そこかしこに輝く星となり、今度はゆっくりと時間を掛けて、それぞれの道を歩んでゆく。
お誂え向きとしか言いようのない偶然が重なると、再びそのエネルギーを固定化した自らの構造を複製する力が芽生え、適した役割を担ううちに、遂にはその関係性に心が宿る。
同じく心を持つ他者の存在にも気付かされ、氣を交わせ合うことで創発される何かが、次なる相転移へといざなうのだ。未だ先は見えず、道は険しいようだが、こっちでいいのだよな?
日々歩き続ける為に、折りに触れて夜空を見上げ、その元となったビッグバンを偲ぶ。
生きた時代も見てきた景色もそれぞれなのだから、好きなとき、思い思いのやり方で氣を練ればいいのだけど、誰かが空を見上げていたら、一緒に想いに耽ってみるのもまた一興。
さて、ウクライナ戦を肴に世を祓うとしようか。