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ITコーディネータ 針生徹 の blog
近況
母親が転院して半月が過ぎた。その間、誰も彼女の言葉を耳にしていないという。

大学病院と比べると貧相な印象を受けるとのことだが、街の病院としてはまぁ普通程度だろう。ところが、看護・介護の体制は絶対的に不足しているようで、治療もせず、病状が急変する訳でも無く、リハビリも大したことのできない母親のような患者の対応はどうしてもそれなりになってしまうのだろう。

彼女もそういう待遇に無言のレジスタンスを表明しているのかもしれない。

食事のリハビリも始めたそうだが、思ったようにはやれず、いつまでも口の中に残って却って不衛生。副作用は軽かったと言っても、下痢が続いており、咳き込んだまま吐いてしまうことも増えてきた。

「出来ることは精一杯やっているのです。今が一番ベストです。今よりよくはなりませんから、こちらも無理な対応はしません。ご家族がゆっくり話しかけてあげたりする期間にいいのではと思っています」

ふぅむ… 覚悟はできているつもりだったんだが…

毎日通っている親父も反応が無いので苛立ちを隠せない様子。元々せっかちではあったが、とにかく頭の中が彼女の事で満杯なようで、何も変化が無いとグルグル空回りしてしまうのだろう。

この段階になって「2回目の治療は止めるか」と言い出してみたり、「神の手と呼ばれる世界的な名医にコンタクト取ってみようか」などと言い出して、姉も弟もちょっと持て余し気味のようだ。ちょっとは別のことで頭をリフレッシュした方がいい。

かおりさんの所と驚くほど同じ状況になっているなぁ。

これが「ツレアイ」という物なのか。長年空気のように居て当たり前と思ってきた伴侶が分からない人になってみると、右往左往してしまいながら、自分が献身的に面倒を見てやれば元に戻れると信じたい。

毎日律儀に顔を出すが、反応が無いので落胆してすぐ帰る。自炊や洗濯してみたり、銀行との金の話なんかワシらがやるって言ってるのに、とにかく自分で動いてなければいられないのだろう。

だけど、先は長いんだぜ。このままじゃ先に参ってしまうよ。

まずは来週から再開する治療を見守ろうではないか。
by HarryBlog | 2005-05-26 23:49 | Family | ↑Top  
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針生 徹

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