ITコーディネータ 針生徹 の blog
修行時代3: OJT
 前回まで:丁稚奉公

最初の数ヶ月は偏屈社長の鞄持ちの毎日であった。客先へ付いて行っても、ガテン系しかやったことなかったワシにとっては宇宙人の会話を聞いているような気分だった。

「これ面白そう、いくら?」
「上代ニッキュッパってところでしょう」
「そうだろうね。下代は?」
「ロクゴーでお願いします」
「う~ん…」
「ケースなら下から 5% ぐらいは返せます」
「エンド上段2フェースが限度なんで、とりあえず1ケースだな」
「ノベルティはこんなのがありますが?」
「ありふれてるなぁ。ポップはこっちで作るけど、目玉が欲しいね」
「いっそのこと ATC でも置いちゃいましょうか?」
「うん、そりゃいい!」

一つだけ関係無い言葉が含まれてるな。ダウトを探せ!

高校デビューした頃、危ないご学友の皆さんの会話もチンプンカンプンで、訊くとバカにされる雰囲気を察知して曖昧に笑って誤魔化しているうちに、意味が解らないまま自分でもしたり顔で使うようになっていたのを想い出す。

さすがに商売でそりゃまずいんだが、社長に質問すると「そんな事も知らんのか」と嬉しそうに説明する顔が悔しい。

まぁ、粗利の意味さえ理解しちまえば、後はいい加減というか、小売と卸の綱引きなんで、慣れてくると取り分に見込み販売数を掛けた金額が自分の給料と比べてどうかってなところを瞬時に判断するようになる。

流行り物なんて寿命はせいぜい半年、当然在庫など抱える訳にはいかない。給料と事務所の家賃という固定費は掛かるが、ほとんど売ってナンボだけなのである。そういう意味では単純だから言葉やしきたり等の覚えは早かった。

しかし、問題は感覚である。売れる商品の発掘と潮時の見極め、経験が物を言うが、それよりも資質に左右されるんじゃないかとも思う。

キャズムを超える頃にはもう逃げておかないとババを引くことになるから、とにかくフェースを取って短期に集中的に押し込む。てめぇらで煽るだけ煽っておいて一抜けたってのが儲けの基本なんだろうねぇ。

そう言えば、あの界隈に棲息していた人々と昨今のネット関連の起業家って似たようなところが多いなぁ。次回はこの辺りを考察してみよう。
[PR]
by HarryBlog | 2004-12-01 06:59 | Training | ↑Top  
<< 独自機能? ページの先頭 アンケートの話題 >>



針生 徹

Writer's choice
Harry corporation
Study room
Twitter
Facebook
Tumblr


エントリ内容に無関係と判断したコメント、トラックバックは削除します
記事ランキング
最新の記事
開会式
at 2015-01-31 17:53
針生一郎と戦後美術 - 宮城..
at 2015-01-18 17:22
回顧
at 2014-12-27 22:36
プライスレス
at 2014-01-03 07:31
謹賀新年
at 2014-01-02 09:20
蹴球興業
at 2013-09-21 22:27
スマートですかねぇ?
at 2013-08-07 21:42
遭難記録
at 2013-08-04 20:50
リバイバル
at 2013-08-04 11:06
出稼ぎ
at 2013-08-04 10:56
最新のトラックバック
RSS入門生(1):By..
from Rosslyn Papers
Flipboard
from Rosslyn Papers
忘年会
from nest nest
とりあえず
from nest nest
update
from nest nest
水筒
from nest nest
針生一郎さんが亡くなった。
from 今日、考えたこと
針生一郎さん
from 今日、考えたこと
針生一郎氏逝去
from にぶろぐ
針生一郎さん
from 今日、考えたこと
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31