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ITコーディネータ 針生徹 の blog
商品化
自分を商品として見る from 女プログラマってどうよ?
実は、私は、自分を商品と思っている。
「唯物的」にそう思っているつもりはなくて、
客観的に自分を分析するという意味で、商品として考えてみることがある。

他の人から見ると、どの点が優れていて、どの点が劣っているのだろう。
優れている点について、こんなに良いことがありますよ、便利ですよ、と
アピールするのが必要だと思う。
ワシは一人で会社をやっておるので当たり前ではあるのだが、xiaoxia さんと同じく自分を商品として見るのは常にやっている。また、対価を得る為だけでなく、自分が価値を創り出す為に、競争相手よりも優位性を築き、それを訴えるということも普通の活動である。

引用されている元記事では、講師の印象が悪かった(容易に想像できるタイプだなぁ)所為もあるのだろうが、「商品」というと唯物的というイメージが強いようで、「人間の尊厳を失った考え方だ」と書いてあった。

そうだろうか? 心身二元論に立つとそう思うのかも知れないが、その二つは切り離せるもんじゃなく、身体は代謝を続ける為にエネルギーを補給しなければならないのだから、その流通装置として商品や貨幣に変換するのは何ら忌避することではないと思っている。

まぁ、資本主義が行き過ぎて拝金主義ばかりが蔓延っているのを見れば、精神ぐらいは高尚に保っていたいという気持ちも分からないではないのだが、豊かな精神を育む為には、多様・多種・多頻度のエネルギー交換によって構成要素の細胞を活性化していく事が必要であり、衣食住という即物的な事柄はもちろんのこと、芸術とか文化的な物であっても、商品や金銭を媒介としなければ手に入れるのは難しいのが現実だ。

逆の立場から見ると、いくら高邁な精神から何かを創り出したとしても、それを世の中に提供して初めて価値が認められる。つまり、仕事をするということは自分自身を商品化することに他ならない。

むしろ、そういった物から隔離した所に自分の精神を置こうとするから、周囲とのコミュニケーションに於いて様々な問題が起こるのではないだろうか?

コミュニケーションとは互いの精神を繋ぐ作業なのだから、その媒体が何であろうと大した問題じゃないのに、現実にはそれが一番難しい。でも、ユーザーインタフェースよりも、それを通して何を交換したいのか、ってのが本質の筈なのだ。

現在、あちこちのブログで、コミュニケーションの在り方が議論されているが、そういう観点から見直してみると違った糸口が見つかるかも知れない。
by harryblog | 2004-09-18 23:26 | Network | ↑Top  
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針生 徹

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