ITコーディネータ 針生徹 の blog
カテゴリ:Books( 24 )
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Calibre
アマゾン、年内にも日本で電子書籍  :日本経済新聞

ということらしいけど、どの出版社から何が出るのかまだ分からない。新書とかビジネス書の類が多くなりそうな予感がするが、そういうのだったら買うまでもなくウェブ上の無名の人のブログの方がよっぽど参考になるものが多かったりするからなぁ。

ってことで、Instapaper 経由で Kindle へテキストを送っているのであるが、もうちょっと書籍らしい形で揃えていこうかと Calibre っつぅ管理ソフトを PC へ導入してみた。

calibre - E-book management

とりあえず、新聞社の記事を取り込んで送信するのは簡単にできた。

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もっといろいろできるようなので、下記を参考に今から勉強する予定。

オープンソースの電子書籍管理ソフト「Calibre」を使いこなそう!: 技術評論社
 第1回 Calibreで電子書籍を管理する

 第2回 CalibreでKindleをオフライン・ニュース・リーダーにする
 第3回 Calibreに新しいニュースサイトを追加する
 第4回 サーバー上のCalibreから,Kindleへニュースを自動プッシュする
 第5回 Calibreで青空文庫を入手&変換する
 第6回 Calibre Tips集

いくら軽くて読み易いからって言っても読むのが遅いワシの能力は変わらないんで、あれもこれも溜め込んでも結局は未読の場所が移っただけってことになりかねないんだけどね。
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by HarryBlog | 2011-10-26 22:02 | Books | ↑Top  
察知力
察知力/中村俊輔

長男君に買ってやったのだが、中間テスト中ってことでワシが先に読んでおいた。プロフェッショナルの半生記としても面白いし、生き方とか仕事に対する取り組みとか、サッカーに興味が無い人でも参考になるところは多いだろう。

彼のインタビューや特集番組でサッカーノートのことは知っていた。書くこと、読み返すことで次へ繋がる気付きを得られるのはブロガーならよく分かるだろう。その時々の状況、求められている物、壁と引き出し、足りないところをどう埋めていくか、この本に書かれていることは下手なビジネス書よりもずっと自己啓発に役立つ。

でも、ちょっとストイックすぎるかな。まぁそうでなきゃ身体的なハンデを越えて世界で通用するようにはなれないのだろうけど、彼のプレーを見ていてちょっと物足りなさを感じるのはこの生真面目一辺倒ってところに理由があるのかもしれない。

昔から「巧いなぁ」とは思っていたし、ワールドカップメンバー落選という経験や海外で揉まれて成長を重ね、今の日本代表に欠かせないリーダーとなったことは認める。世界レベルのフリーキックだけでなく、走る距離も多く、守備も一生懸命やっているし、彼のキープ力と全体を俯瞰した最適なパスによってチーム全体のリズムが作られている。

ただ、なんか予定調和的と言うか、意外性、面白味という点でイマイチなんだよな。

もちろんボールは丸く、敵が居るのだから思った通りにはならない方が多い訳で、今どういう状況で次の瞬間どうなるか、を察知する力が重要なのはその通りだと思う。そして、常に壁を感じ、引き出しを増やしていくことで自分の思い描くように状況を変えていけるようになるってのも有効な戦略ではある。

でもさ、それだけじゃないでしょ、サッカーも、人生も。

彼自身はなによりサッカーが好きで、大いに楽しんでいるのは分かる。だけど、スコットランドで MVP を取ったときに来年が大変だと思って笑えなかったって話を読むと、うーんなんか違うと思う。勝って兜の緒を締めるという心構えは敬服するが、時にはそこから離れてみることで初めて見えてくる物もあるんじゃないかな?

自分に足りない物を追い続けてるんでしょ。リーダーを自覚し、指導者を目指すならば今一番必要なのは遊び心なんじゃないかと思うんだがな。察知力も大事だけど、求められている枠の外にこそ未来の可能性があるのかもしれないよ。
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by HarryBlog | 2008-06-21 11:14 | Books | ↑Top  
gdgd
自分探しが止まらない/速水 健朗

ブログを始めた頃(もう4年前かぁ)はあちこち読み歩いていて、この著者の所も定期的に訪れていたからそれなりの期待を持って読んでみたところ、予想以上のプロの仕事でしたな。
中田英寿やイラク人質事件などのバックパッカー・外こもり、19 世紀に生まれたニューソートという思想を源流とする成功哲学・自己啓発の系譜、フリーター増加の背景、自分探しビジネス、世代間の価値観の違いなどを丹念にまとめてあり、社会や文化に「自分探し」がいかに浸透しているのかを分析している。

ただし、「だからどうしろと?」 には答えていない。
 本書が自分探しの若者をテーマにしながらも、彼らをそこから救うような手だてについて何ひとつ提示できていないことは気がかりではある。
P.217 あとがき
膨大な資料を集め、咀嚼し、時代背景や当事者の心理を理解しながらも客観的な批評の目に徹した姿勢を見るだけでも「自分探しが止まらない」人々にとっては価値があると思うけど、落とし所についてはかなり悩んだようですな。

前向きに生きる姿勢について - 【B面】犬にかぶらせろ!

決めろって言われても決められない人達なんだからねぇ。 ま、いいんじゃね

どこかに答があると思ったり、未だ開花していない潜在能力をアテにしたりして安易な現実逃避に走ると「自分探しホイホイ」に引っ掛かっちゃうよって警告するのがせいぜいだと思うよ。それに、ダンコーガイ氏みたいなマッチョだらけの世の中ってのもどうかと思うぞ。いや、それはまずあり得ないけど。

さて、ワシの時代には「自分探し」という言葉は無かったかもしれないが、この本で描かれているのはワシか? と思うほどずっとそうやって生きてきた気がする。十代でちょっと道を外れたのは通過儀礼としても、大学へは行かずに今で言うフリーターとして職を転々とし、それなりに楽しかったけどなんかこのままじゃダメだと突然思い立って地球の裏側を放浪してみたが、結局何も掴まないまま逃げ帰ってきたくせにちゃっかり老舗の四代目なんかに納まったものの、でもやっぱり違うとヤクザな商売を始めちゃったり… そう言えば、本書でも解説されているライフダイナミックスの自己啓発セミナーにハマったこともあったなぁ。いやワシはハメた方だったっけ。その節はお騒がせしました。

さすがに半世紀も人間やってればいい加減「今の自分じゃない自分」などどこにも無いことは散々思い知らされてきた訳であるが、逆に「日々生きる事」それ自体が自分探しなんじゃないかとも思うようになってきた。

会社作ってから 20 年目、結婚して 16 年、こういうのを「決める」というのならば、その通りきっちり守ってきたし、これからも続けていこうというのは揺るがない。でも、その中で少しでも多くの満足を得られるように、またそれを周囲にも返していきたいとも思う。その為に、今日は何をするか、明日はどうしたいのか、いつも悩んでいる。

まぁこれは、判断基準となる「自分」は既に決めた上で、単に選択肢を探しているのであって、本書や書評で論じられている対象とは次元が異なるのかもしれない。でも、これだって上に並べたような現実逃避を重ねてみて、逃げ続けるのに疲れた果てに会得した術なのである。逃げるのって結構体力要るからね。弾氏の言う 0x20 歳辺りってのはそういう意味でも妥当なところなのだよな。 ま、カズや桑田のようにボロボロになるまで現役を続ける根性があれば最初から自分探しなんてやらないか。

ところで、こうやってブログを書いたり、読んだりするのも、現実逃避という面は大きいのだけど、「こちら側」だけでは考えられなかった可能性、いや実際色んな出会いがあって、刺激を受けて気付きを得るという自己啓発的な意味だけでなく、コミュニティや仕事面でも世界が広がり、新たな自分を発見したりもしている。

ただ、情報起業をはじめとして、梅田教もそうだし、GTD やら Lifehacks やら、「自分探しホイホイ」的な物が溢れているのを見ると、「こちら側」よりも敷居が低い分、本書で警鐘を鳴らしている事態はさらに深刻になってきているような気もする。

若者が「現を抜かす」のは世の常だとしても、それが止まらないってのは問題だな。上の世代が「今日はこんな美味しいもんを喰いました」って消費で自己実現している姿をブログで晒してるのと大した違いは無いようにも見えるが、好きなことやりたいなら少なくとも何らかの生産力に勘定された上でやれよってことだね。「ホイホイ」に夢を掠め取られて非生産的な時間だけを得るってのは社会の損失かもしれないよ。

で、「だからどうしろと?」に答えないとオチないのだが、とりあえず無限ループの終了条件を満たせないのならばどこかに GOTO 文を混ぜとくってのはどうだ? って、結局は弾氏と同じになっちゃうか。 すまんな、ワシも未だ探している途中なのでね。

関連リンク
【速水健朗氏インタビュー】拡散する自己啓発と自分探しムーブメントを読む
【A面】犬にかぶらせろ!
【B面】犬にかぶらせろ!
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by HarryBlog | 2008-03-02 11:46 | Books | ↑Top  
動的平衡
福岡伸一 / 生物と無生物のあいだ

あちこちのブログで評判が良いようだったので読んでみた。確かに面白い。

ワシは科学エッセイとか科学史とか大好きで、アシモフ博士などは 20 冊ぐらい持っていたりするんだが、日本人でここまで興奮させてくれる科学者は珍しい。

ちょっと文芸調なのが鼻に付くところはある。題材そのものが興味深いし、それを巡る科学者達のエピソード自体が小説より奇なりなのだからもっと醒めた語り部に徹しても良かったと思うが、本人も当事者だからそうもいかないのかな。まぁ文章は上手いし、構成もドラマティックで、それで読ませるところもあるのだけどね。

まぁそういう表面的な事よりもやっぱり内容が面白い。ある程度年齢や経験を積んで、単に書いてある事そのものだけでなく、色んな物に類推が及ぶほど楽しめると思う。
秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。
開放系の動的な平衡状態こそがエントロピー増大に抗う唯一の道ってことだな。企業とかシステムとかネットとかも全く同じ。やっぱり生き物だったのかぁ。
内部の内部は外部である
うぉ、境界を維持しつつ外部と相互作用する為にこんな巧妙な仕掛けがあったなんて。

そして、著者を含めた登場人物達のドラマ。科学界特有の厳しさはあるのだろうが、どこの世界だろうと成功も失敗も積み重ねて次へ進む訳で、これもまた動的平衡。歩き続けること自体に意味があるのだ。時を経ることでしか得られない物があるのだから。
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by HarryBlog | 2007-07-25 22:19 | Books | ↑Top  
今日読んだ本
苫米地英人 / 洗脳原論

3冊目。こういうエントリばっかり投げるから元気無いって言われるんだよなぁ。
そろそろ打ち止めにしとかないとちょっとアブない人になっちゃうし。
前2冊と異なり、本書は一般向けではないな。 でも一番理解し易かった。

ホメオスタシス、つまり環境変化に対応して生体の恒常性を維持する為の自律的なフィードバック機能が抽象空間に臨場感を持てるまでに進化した人類は誰でも変成意識を操作されたら抗えない、とのこと。

二十代にちょっとハマった自己啓発セミナーを想い出して頷きながら読む。そう、巧妙な罠が張り巡らせられる中、最初は抵抗するのだが、自らの望む方向を選ぶとこっちしか無い、となり、しかも日常生活ではちょっとあり得ない強烈な体験をしてしまうともう逃れられなくなってしまうのだ。

外部から見たら、どうして? と思うが、ちょっと閉じ込めて突っつくだけでいとも簡単に転ぶもんなのである。カルトだけじゃなく、マルチ商法等の金儲け目的でも同様のテクニックは駆使しているだろう。

そういう洗脳について知ることは、カルトの危険性の認識には役立つと思うが、知識があれば対抗できる訳ではないし、まして脱洗脳となると素人が手を出せる世界じゃない。

彼の理論・手法が、学術的研究だけでなく、ディベートや脱洗脳の経験から作られてきたのが分かって理解は進んだが、まぁ参考資料ぐらいの位置付けだろう。実践を考えるのであればやはり心の操縦術夢をかなえる洗脳力の方がいいようだよ。
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by HarryBlog | 2007-06-20 23:22 | Books | ↑Top  
昨日読んだ本
苫米地英人 / 夢をかなえる洗脳力

心の操縦術に続けてまたまた Dr. トマベッチ、既に洗脳されておるな。

内容的には被る部分も多いが、こっちの方が実践的かな。
とは言っても、この本もまた本質を理解するのは難しい。ワシが前回ガツンとやられた「時間は未来から過去へ流れる」を含めて抽象度を高めることの意味を丁寧に解説しているが、言葉で読むだけでは実感して納得するところまではなかなかいかない。

ワシゃいわゆる成功本ってのは読んだことないんだが、ネット上に溢れる情報起業家とかから類推すれば、ちっぽけな夢に向かって駆動させる為にニンジンをぶら下げるハウツーばっかりなんだろうし、本書で指摘しているように「人生の成功=競争に勝つこと」と定義している時点で「ま、せいぜい頑張ってね」と距離を置いてきた。競争原理ってのは資本主義社会に生きている以上逃れられない事ではあるんだが、それを夢としちゃうんじゃあまりにも淋しい。

本書はそういうのとは一線を画す物なのは間違いない。抽象度を上げることで、自分が本当にやりたいこと、その実現方法が見えてくるのも確かだろう。ただ、そのトレーニングとしてここに書かれている方法がいいのかと言えばちょっと難し過ぎると感じた。ヨガ等の身体技法を併用した方が効果的だろう。彼の講座を受けるのが一番だろうけど、これほどの洗脳の専門家に身を委ねる覚悟ができるくらいなら、自分でやるよな。

一昨日から勢いで続けているファスティング(絶食)にしても、物理的な効果もあるのだろうが、それよりも、軽くなった未来の自分をリアルに感じ、そこへ向かっていること自体を快と思えるように自己洗脳していることの意味の方が大きいように思う。同様に禁煙だってその気になればいつでもすぐにやれる自信はある。(その気にならない自信もあるのだが)

こういうのはスポーツや音楽演奏のトレーニングもそうだし、仕事でもずっとそうやってきたんで、別に新たな方法を採り入れなくても困ってはいなかったし、機会や方法はいくらでもあると思っている。

それでも、その科学的な構造を知ったのは大きな意味があったし、日常に流されていると忘れがちになる、自分が前へ進んでいる感覚を想い出すきっかけにはなったな。
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by HarryBlog | 2007-06-16 12:27 | Books | ↑Top  
という訳で、昨日読んだ本
屋宮久光 / 南の島のたったひとりの会計士

掛け値無しに面白い。文才もあるのだろうが、事実は小説より奇なり、壮絶な人生と登場人物の濃さに圧倒される。
苦労して公認会計士となってようやく掴んだ安定した生活を捨て、生まれ故郷の奄美大島に帰ってみたものの、上場企業の無い島で昔ながらの慣習と補助金頼りの経済からの脱却に孤軍奮闘してアル中にまで落ちたところからの復活劇。そりゃ読んでるだけで興奮するよ。

似たようなことをやろうとしているワシにとっては笑えない話も多いが、自分はまだまだだなぁとやる気にさせてもくれる。会計や IT なども重要ではあるのだが、この本に出てくるような地方の人々の持っている魅力とどう結び付けていくか。解説の山田真哉氏も書いているように、金ではなく人の交流が鍵となるのだろう。

負けちゃいられませんな。
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by HarryBlog | 2007-06-12 09:42 | Books | ↑Top  
今日読んだ本
苫米地英人 / 心の操縦術

タイトルは煽り気味であるが、到って真面目な内容だった。

苫米地博士は経歴も実績も凄いし、ブログを読んだだけでも天才だとは思っていたが、癖のある外見や言動からちょっと危ない印象があって敬遠していたところがある。

でも読んでみたら全くまとも。科学と実践に基づいているから説得力もある。

とワシなんかは思うが、平易な文章を追うだけでは奧の深さに気付かないかもしれない。行間を体感できるような、つまり本書で解説しているゲシュタルト能力によって受け取り方が変わりそうである。amazon の書評でも「薄っぺら過ぎ」なんてのがあった。

情報空間と抽象度についてはオブジェクト指向をやったエンジニアにはお馴染みであるが、そこからリーダー論や組織論に繋げてみると、日本的な学校教育やサラリーマン文化に染まっちゃった人は視点を上げるのがなかなか難しいんだろうなぁ。

染まっていないワシは楽しんで読めた。が、フンフンそうなんだよな、という再確認であって、新たな気付きは無いかな、と読み進めた最後、エピローグでガツンとやられた。「未来の結果が現在になる」うぉっ!

他の著作も読んでみようと思わせるのだから、やはりタイトルに偽りはなかったのかも。
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by HarryBlog | 2007-06-10 22:41 | Books | ↑Top  
今日読んだ本
モバイル大変革時代のケータイ通販ビジネス

何故かウチにも偶に遊びに来てくれるこの人↓の名前を見つけて読んでみた。

新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)

予想外に(失礼!)面白かったし、凄ぇカルチャーショック受けた。

ケータイは確かに便利だし、その利用方法も拡大してきたのは実感しているものの、せいぜい女子中高生のヒマつぶしの道具ぐらいの認識だった。しかし実は PC のヘビーユーザーなんかよりもずっと先進的で目の肥えた購買層相手の苛烈な戦場だったのだねぇ。

ワシゃ PC では何でも当たり前にネットで買ってるし、昔は自分でも通販サイトの運営もしてた訳だからそれなりに知識も経験もあると思っていたんだが、仕事が生産財メーカーや卸売業相手の社内システムだということもあり、一般消費者、それも最も購買力のある F1 層のライフスタイルや行動原理には全く疎い。(この辺の情報をせっせと仕入れてナンパの道具にしている某詐欺師への反感もあったり…)

モバイルコマースの市場規模は 2005 年で 4000 億円(着メロ・着うた・電子書籍等のコンテンツ課金よりも大きい)で、2年で2倍という伸び率が凄い。PC を使っていると、ケータイのあんな小さな画面でモノを探したり買ったりする人がそんなに居るってのは不思議に思うのだが、制約が多いからこそメルマガや紙のカタログ等他のメディアとミックスしたり、リアル店舗以上のきめ細かいコミュニケーションによって、欲しい人へ欲しいモノが届く仕組みが出来つつあるらしい。

本書は、前半でそういう市場の構造と傾向を統計数字と専門家の分析で紹介し、後半でそれをリードする 15 社の事例が担当者へのインタビューとともに紹介されており、現場で苦労してきた人達の生の声によってケータイ通販市場の今、そしてこれからがよく分かるようになっている。各企業・サイトデータ、画面や売れ筋商品等の画像も豊富であり、ケーススタディとして、自社がケータイ EC を展開する際の参考になるだろう。

ほぼ 24 時間手元に有り、いつでもすぐにネットの画面が出るってのは移動や待ち合わせなどのニッチ時間を埋めるには最適なメディアであり、エンターテイメント的なコミュニケーション、つまりケータイでショッピングすること自体を楽しむような、新しい購買行動が生まれているようである。

検索エンジン利用拡大と公式サイト型ビジネスモデルの転換、Super 3G とかパケット定額の値下げ、ブログや SNS 等いわゆる Web2.0 的コミュニティによるクチコミ、アフィリエイトやドロップシッピングなど様々な動きが錯綜しながら流れているので、これからどうなっていくのか見通すのは大変なのであるが、有力な販売チャネルの一つというだけでなく、世のトレンドを生み出す大きな力を秘めていることを気付かせてくれた一冊であった。
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by HarryBlog | 2007-06-03 12:05 | Books | ↑Top  
今日読んだ本
平野 啓一郎:本の読み方 スロー・リーディングの実践

ウェブ人間論で、梅田望夫氏の枯れた老人のような退屈なご託宣に比べると、ちゃんと人間という物を観察した上でこれからのウェブ時代に生きるとはどういうことかを考えていた平野氏の方に興味を持ち、新書棚で見掛けたこの本を買ってみた。
ブログなんかもそうであるが、速読法とかでスピードと量を消費することばかり流行っているような風潮に対して、もっと質というか中身を楽しむスロー・リーディングを提唱している。
本当の読書は、単に表面的な知識で人を飾り立てるのではなく、内面から人を変え、思慮深さと賢明さをもたらし、人間性に深みを与えるものである。
読むのが極端に遅いワシにしてみれば何をいまさらという内容ではあったが、ちょっとは遅読コンプレックスを軽減してくれたかな。今まで通りでいいんだ、と。

でも、傍線やマーク・矢印等で論理構造を視覚化するってのはやりすぎ。ってかビジネス書ならともかく小説とかをそんな風にしたいとは思わないけどな。

それと、音楽同様、読書にもリズムってのがあると思う。作品のリズム、読み手のリズム、そして読書する場というかシチュエーションにもリズムがあり、それらが合致したときは楽しく、得られる物も大きい。

速読とかスローとかスピードをどうこう言ったり、ハウツー的な読み方なぞ気にせず、読みたいときに読みたいように読めばいい。ってことを再確認しただけだった。

で、早速試してみようと彼の高瀬川ってのを図書館で借りてきたんだが… いやぁスローなんてもんじゃないね。進まねぇなぁこれは。読み進むうちにリズムが合ってくるかもしれないが、今のところ子守歌だね。すぐに眠れる。

さて、貸与期限までに読み終えられるのだろうか?
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by HarryBlog | 2007-05-13 21:33 | Books | ↑Top  
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針生 徹

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