東南アジアの空港へ降り立つと、その暑さとともに独特の空気の重さに汗腺が反応する感覚がある。
今日の山形はまさにそんな感じだった。空調の効いた高速バスを降りた瞬間、太陽のエネルギーが重さに変換されて襲い掛かる。押し潰されそうになる重圧を跳ね返して歩こうとするだけで、玉のような汗が噴き出てくる。
身体を動かして汗が出るのはいい。老廃物を排出し、気化するときに熱も持っていってくれるのだから。
だが、脳内が沸騰したときは、どこへ捨てればいいのだ?
熱力学第二法則に逆らってエントロピーを減少させたように見せかけているが、実は配線を焦げ付かせて体内に穢れを溜め込んでいるだけなのだ。
いずれ爆発するな。その前にアルコールの力を借りて溶かしてしまえ!