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ITコーディネータ 針生徹 の blog
Tokyo Jazz 2008 report 5
さて、大物が続いた最終日のトリを飾るのは Fourplay である。

キャリアやネームバリューでは格上と言えるかもしれない長老達を前座へ追いやった形であるが、彼らの演奏が始まってみればやはり千秋楽結びの一番に相応しいクォリティだと納得させられる。なにしろ一流×4人だからね、しかも今なお進化し続ける現役バリバリだ。

前の3バンドがお祭り的な賑やかさだったのが一転、ピアノ・ギター・ベース・ドラムスというシンプルな構成になり、却って空間が広がった印象がある。力を抜いて一つ一つの音を大事に鳴らすことで空白も含めた壮大な宇宙を感じさせてくれるのだろう。PA のセッティングも昼からずっとこれに合わせてあったんじゃないかと思うほど音響も良くなっているみたいだぞ。

懐かしの "CHANT" でスタート。この頃の Ritenour 時代はよく聴いていて、ライブビデオも繰り返し観たなぁ。おぉ、ワシのデビュー曲でもある "101 Eastbound" までやってくれた。もう涙チョチョ切れだよ~


で、Carlton に変わった最初の "4" はちょっと戸惑いがあったのが正直なところだったんだが、既にそれから 10 年、今じゃ Carlton こそがこのバンドに合ってると感じる。リードでのブルースフィーリングもそうだけど、バッキングでもきっちりしたリズムの上で Bob James が創り出す大人の洒落た雰囲気に欠かせないサウンドを提供しているのだな。


とにかくね、メンバー全員がどうすればカッコ良くなるか熟知していて、しかもそれを実現できる技術とコンビネーションが備わっているのだよね。あのパントマイムと言うかストップモーションみたいなのもエンタテインメントとして素晴らしいが、ああもピタっと同期できるなんてもはや人間業ではないな。

もちろん演奏の方も人間離れ、CD で聴くよりも完成度が高いと感じるのだから驚きだ。音だけでなく、場の空気全てを操られちゃ虜になるしかないね。はい、降参です。

そして、それはアンコールの "Bali Run" が終わってもまだまだ続くのだった。





ボブ・ジェームス(p)、ネーザン・イースト(b,vo)、ラリー・カールトン(g)、ハーヴィー・メイソン(ds)

1. CHANT
2. BLUES 4ORCE
3. 101 EASTBOUND
4. FORTUNE TELLER
5. AMAZING GRACE
6. TALLY HO
7. encore BALIRUN

by HarryBlog | 2008-09-23 17:33 | Music | ↑Top  
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針生 徹

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