blog をやっている人なら聞いたことはあるだろうが、はっきり言ってマイナーというか、かなり中途半端な制度なんで、一応宣伝しておこう。
IT コーディネータ (ITC) とは、特定非営利活動法人
IT コーディネータ協会が認定する資格で、「真に経営に役立つ IT 投資を推進および支援するプロフェッショナル」ということになっておる。
ただ、その守備範囲が経営戦略から情報システム導入・運用までと広すぎるので、それを全てカバーできるスーパーマンは居ないだろうし、名称独占も無い民間資格というか技能検定のようなもんで、取得費用(50万円)もあって、なかなか成り手が居ないようだ。
で、中小企業診断士等の経営系の士業と高度情報処理技術者からプロ特認という今年度までの暫定措置で頭数を増やそうとしたのだが、来年までの目標1万人の半分までも到達しておらず、現実に ITC が携わるケースも徐々に増えてきたとは言え、まだまだ一般的な、特に一番の狙いである中小企業経営者の認知度はゼロに等しい。
加えて、色んな方法論を寄せ集めて翻訳したガイドラインなる物も総花的と言うより、言語明瞭意味不明で、そのまま中小企業に適用できる内容ではないので、取得者の実例がフィードバックされていく今後を待たないと有効な制度とはならないだろう。
とは言え、今までは出入りの IT ベンダーか、税理士ぐらいしか相談相手の無かった中小企業へワンストップサービスを提供できる窓口には成り得るだろう。
問題は、見合う対価を払えない(価値を認めない)中小企業経営者に対する意識改革をどう進めていくかだ。blog のような情報ツールを使いこなす意義を広めていければ、と思っている。