今朝紹介した試聴サイトの音が悪いと書いたが、ワシはそんなに音質に拘る方ではない。
と言うか、アナログレコードよりも CD の方がいい音だと感じてしまうし、MP3 や AAC にすると 劣化するとも思わない。間引かれる部分に宇宙を感じられるほど耳が肥えていないってことだな。
さすがに
SHURE E5C クラスで聴けば違うんだろうけどね。まぁ、これだって遮音性が優れているのと高出力ドライバでクリアに聞こえるような加工に騙されるだけなのかもしれないが。
で、そういうリスナーが多くなってきて、音楽製作エンジニアがいい音を追求することの意味が変わってきたらしい。
[WSJ] iPodとMP3はポップスを劣化させているのか - ITmedia News
好まれる音楽が時代によって変わるのは当然だし、次々とただ消費されるような POPS が多いってのは別に今に始まった訳じゃない。音量レベルが高い方が売れるのは分かる気がするが、だからって昔の方が『本当の力』があったとは言えないと思うぞ。
リビングルームである程度ボリュームを上げたスピーカーで聴くような時間は持てなくとも、常に音楽に浸っていたい人にとっては iPod 等の携帯プレーヤーは手放せない。音楽って、触れている時間の長さによって伝わってくる物があるからね。音質ももちろん音楽を構成する要素の一つではあるが、擦り切れたレコードやヨレたテープから聴く音楽だって、ワシらに与えてくれた物は十分に多かったのだよ。
創る側の想いもあるのだろうけど、ワシが欲しいのは音質だけじゃない。多少条件が悪い環境で聴いてもそれなりに楽しめるような物を届けて下さいな。