ITコーディネータ 針生徹 の blog
二日酔いにつき
以前はこういう話をよく書いていたんだが、読んでくれてる人も居たってのは嬉しいね。

鶏八 : 続・げんししろく
物事を体系付けて自分の知識にしていく力は必要であるが、それは基礎となる知識と常に変わり続ける情報を組み合わせ、新しいものを生み出す能力に仕える、一つ下の階層に存在する能力である。
研修講師などをしていると、単に Howto を求める人が多いのだなぁ、と感じる。特に、ある程度の規模以上の企業の管理職にそういう傾向が強い。やたら成功事例を欲しがるし。

まぁ、「管理」職ってのはそういうもんなのだろうし、色んな方法論を試してきて疲れていたり、トラウマとなるような想いもしてきたようで、経営者や抵抗勢力を説得できる銀の弾丸が欲しくなる気持ちは分かる。と言うか、中堅以上の企業の経営者ってのがほとんどそういう管理職を経てきた訳だから、気軽に冒険させては貰えないのだろうな。

でも、そうやって頭でっかちに知識や方法論ばかりを得ようとしてきたから、どれもうまくいかなかった、というのもあるんじゃないか?

多くのパターンを見て、共通するセオリーを知っている方が有利な場合も確かにある訳だが、実験室での純粋培養じゃないのだし、ってより、前提条件が次々と変わる時代にどう処していくか、の手助けとして活用しようとしているんでしょうが。ウチの業界、ウチの会社はこういう事情だからとできない理由ばかり並べてみる前に、ちょっとやってみたらどうだい?

決まった手順を覚えるのが目的じゃないでしょ。それをどう使えばいいのか自分で考えたり実践してみなけりゃ欲しい結果は得られっこない。
自分の周りにある情報を全て分析し、整理し、理解する時間が限られている以上、適当なところで見切りをつけ、自分で考え始めるべきだ。
ブログ巡りなんかしていると、分析・整理・理解なんてのも無しにただ摂取、いや消費するだけで時間が過ぎていってしまうねぇ。

過去の情報の分析でどれほど未来が見えるかってぇのはあるんだが、たまにはこうやって書きながら考える時間も必要だね。

さらに、考えるだけじゃなくて、実生活の中で試してみることで、その知識や情報の持つ意味を理解できる。と言うか気付きによって自分の物となっていくのだ。その情報が指し示す対象ではなくても、身の回りにはそれを適用できる場面って実は色々あるし、そういう類推を経て初めて見えてくる物も多い。

さて、コメントでのやり取りを続けてみよう。
ちょっと伺いたいんですけど、情報の関係性に意味を見出すことの重要性っていうのはどういうことでしょうか?
んー… 難しいねぇ。何回も書いているのは、ワシ自身がよく分かってないからかも。

ただ、細分化した要素を還元的に分析しても複雑系のふるまいを説明するのには無理が多いというのは実感としてある。人間ってのは理に合わない行動を平気でするもんだし。

だから、個物の情報よりも、それらがどう関係していて、ある条件の変化によって自分も含めた場全体がどう動くか、を考える方が現実の問題に対するときは有効じゃないかと思っている。

まぁこれは若い頃にちゃんと勉強してこなかったワシの負け惜しみ的なところも多分にあるんだが、こういう関係性、特に人間関係の機微はやっぱり経験を積み重ねないと分からないし。いやいくら経験してもさらに分からなくなるのだけれども。
どのような状況で重要になってくるのか、もしお時間があればハリーさんの意見を聞いてみたいです。
だからさ、むしろ知識や理論をそのまま適用できる局面の方が少ないと思うのだよ。純粋に学術的な狭い領域ならばともかく、現実の問題では単一の事象だけを取り出して分析したってあまり役には立たない。場の中で他の要素と複雑に絡み合ってその事象が現れてくるのだからね。

それに、明日が今日の延長で考えられた時代じゃなくなった、という事も認識すべきだ。教科書的な答などどこにも無い。ならばまずやってみて自分なりのやり方を身体で覚えていくしか無いのじゃないかな?

コメントではサッカーを例に挙げたが、こういうのって運動とか芸術の方が近い感じがする。右脳的と言うか、理屈よりイメージ。全体を見て、なるほどと気付く感覚。

もちろん、無意識にでも情報を統合してはいるのだろうから、知識が多い方が見える世界は大きくなるのかもしれない。でも、これだけ情報量が際限無く増えていく状況では何らかの基準で取捨選択しなければ溺れてしまう。しかも Web 2.0 のように双方向の流れ、つまり自らの挙動が与える影響が大きくなってくると、何が何に関係していて、自分にとってどういう意味があるのかを考えることはますます重要になると思っている。

という訳で、昨晩も泊まりがけでブロガーの関係性を探索してきた。なんちて、酔っ払って楽しけりゃなんでもいいんだけどさ。
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by HarryBlog | 2006-12-09 17:59 | Diary | ↑Top  
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針生 徹

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