軽だけでは行動半径が狭まってしまうので、25 歳にして念願の自動二輪免許を取得した。とりあえず中型である。
400cc までってのは中途半端だよな。攻めるなら、ガンマや RZ の 2 スト 250cc だろうが、ロングツーリングなら少しでも排気量は大きい方が楽だ。
という訳で、やはり愛着のある HONDA で、400cc で当時最高の 53ps の VF400 にした。水冷 V 型 4 気筒 DOHC 16 バルブってことで、低速からスムースで、かつ 7000 rpm 辺りを超えると別世界になる。
ただ、純正マフラーは思いっ切りショボイ音なので、右側2本出しに換えた。低回転では太く、回転数とともに音域が高くなるエギゾーストノートに痺れる。
他はセパハンとバックステップぐらいだったのだが、一度磐梯辺りの崖から転落したのを機に、ハーフカウルに4輪用ドアミラーを装着した。インテグラなどのレプリカフルカウルよりも街道っぽくて気に入っていた。
バイク仲間は首都圏だったので、毎月のように上京していた。箱根のつばきライン辺りを徘徊して日帰りしたこともある。台風とともに帰ってきたときは、ワシの上だけ雨が降っていたなんてことも。
東北でも、予定の無い日曜日は一人でブラリと乗りに行く。蔵王とか八幡平とか楽しめるコースも多い。高い位置からの眺めが傾いていく様は4輪では味わえない景色である。