VERGE OF REALITY by
SIDE STEPS
学生時代から十数年活躍し続けているバンドだから、ワシなんかほんの最近のファンなのであるが、CD は全て持っているし、ライブも 10 回ぐらい観ている。関西まで追っかけしたこともあったなぁ。
そんな自称マニアだったのだが、1曲目からいきなり
想定外! おぉっ KYLYN かぁ?
こりゃ「Fusion は死んだ、などと言わせない!」ってぇ路線かと思ったが、2曲目のイントロを過ぎるとやっぱり SS ワールド全開である。彼等ほどの音楽性と技術、そしてチームワークがあれば、既存のジャンル分けなど全く意味が無いのだね。
それでも、原点として 80 年代 Fusion があることを強烈に感じさせてくれるし、それを円熟した大人が演ずると、本当の意味での融合、様々な要素が絡み合いながら自然な秩序が醸し出されてくるのだ。
上質なサッカーの試合、ブラジル代表セレソンとかバルサやレアルの調子いい時を観たのと同じような気分である。瞬間毎に流れていくシーンの中で、一人ひとりが持てる創造性を余すところなく放出し、どうしてこんなプレーができちゃうの? という、そこしか無い一点を結び合わせていくと、観る者聴く者をも巻き込んだ全体がその総和以上のエネルギーを持ち、新たなステージへの道筋が見えてくる。 なんちて
似非ギタラーであるワシとしてはやっぱり M4 "Because of Silence" がいいなぁ。泣きの歪みをあのバックに乗せて弾いたら、もう世界は自分の為にあるのだって境地へ飛んでいけそうだ。ああいう風に弾ければ、なんだけどな。
ちなみに、レーベルも MUSEA から POSEIDON へ移籍したとのことで、上記オフィシャルサイトだけでなく、
こちらでも、試聴の上、コンビニ後払いで買えるようになった。