izumi さんから頂いたコメントへ頓珍漢な返答をしてしまったが、日頃色んな場面で感じるのがアナロジー(類推)である。
未知の事象に遭遇したとき、既に知っている物に当てはめてみると理解し易い。ワシなんかは一芸にも秀でておらんが、抽象化して共通点を見つけることぐらいはできる。と言うより、そうでもしなければ自分が関われる事柄が制限されてしまってつまらない。
ワシが一番長くやっているのはサッカーだが、これは実に深いスポーツであり、およそ生活の全ての事柄に類推が利く。特に、変化の激しい時代、自分自身で考えねばならない状況、というのはまさに試合中の瞬間そのものだ。
また、いわゆる体育会系の上下関係、理不尽なシゴキなども、社会に出れば似たような状況は多く、バカらしいと思いながらも打たれ強くなっていたと言えるだろう。
20 代にはいくつかの職業を転々としたが、類推することで仕事を覚えるのも早く、ちょっと慣れるとすぐに厭きちゃってしまい、次々に新しい刺激を求めて環境を変えていたのかも知れないな。
まぁ、そのお陰で SE になってから客先の業務を理解するのに役立っている。SE は現実をモデリングするのが仕事だから、アナロジーとかメタファの能力によってパフォーマンスが変わってくる。
人間相手の企業システムでは特にそうだ。知識や経験では現場が長い人には敵わないが、抽象化することで、何の為にやるのか、どうすれば効率が上がるか、等を客観的に見られるのだ。
ただし、類推ばかりだと既知の枠に縛られてしまう、という危険も伴う。常に引き出しを増やすように何にでも挑戦しようとは思っているが、ワシは全く新しい物を産み出すイノベーターには向いていないような気がしている。
あれ? ブログは音楽だ! ていうお題で書くつもりだったんだがなぁ…