ITコーディネータ 針生徹 の blog |
またまたバカ友に呼ばれたと思ったら、右上のポートレイトに写っているギターについてまだ書いていなかったのだな。生ギターについては以前載せたが、ワシの本命の相棒はこいつなんである。
Ibanez AS200 AS は Art Star の略である。調べてみたら既に生産終了となっていたのだね。今は、これを愛用していたジョン・スコフィールドのシグネチャーモデルとなったらしい。価格も上がってらぁ。 JSM100 ホロウボディなのでそれなりの箱鳴りはあるし、トライサウンドスイッチという物でフロントピックアップをシングル、パラレル、ハムバッカーの3種類に切り替えられるので、ジャズっぽいのから、エフェクトを効かせたロックっぽいのまで、なかなかいい音を出してくれる。とは言っても、ネックは太いから、4本指で抑えるジャズスタイルになるし、弦高を高めにして、フラットワウンドのクリーントーンがお似合いだな。 ギターは中学の頃から遊びで弾き始めたが、自分のギターを持ったことは無かった。バンドとかもやったこと無いし。(高校時代は3年間、何故か友達のグレコ・レスポールが我が家に常備してあった。決して脅かして取り上げた訳じゃないよ。どうか置いといて下さい、とお願いされた記憶も無いのだけど) 仕事に追われた 30 代を終えたとき 40 歳からはもっと趣味を充実させようと、好きな Jazz Fusion ファンのメーリングリストに入った。7年前だから、まだ今ほどインターネットは普及していなかったけど、かなり活気があり、毎日 20~30 通、多い日は 100 通近くのメールが飛び交っていた。 バンドをやっている人も多く、そんな仲間数十人が一同に会してセッション・オフというのが開催された。ワシはその第一回に観客として参加したら、もう興奮して自分もあっち側へ立ちたいという想いを抑えられなくなってしまった。 プロも含むベテラン揃いである。それぞれ楽器にも拘りがあり金もかけている。そんな濃い人達にアドバイスを受けて、ワシにはセミアコがいいだろう、となって生まれて初めて買った自分のギターがコレである。定価15万円を2割引の12万円。いい買い物だった。 当時の報告メールを発掘したんだが、やたら長文なので More へ隠しておく。 遂に、ギターを買っちゃいました。様々なアドバイスを頂いた皆さんに改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。 いい歳したオッサンのオモチャ購入の報告ですが、これから楽器を始めようと思っている方の参考にでもなれば幸いです。(多分参考にはならない) 一人でギターを買いに行くのは不安だったので、K@ブラジル人さんに付き合って貰い、彼が行きつけの池部楽器渋谷店に行ってみました。 店が近付くにつれて、だんだん鼓動が激しくなってきます。 20万円ちょっとの Gibson ES-335 が、まるで用意されていたかのように置いてあり、ちょっと躊躇しましたけどとりあえず弾かせて貰うと、思いの他弾き難かった。いきなりで緊張したせいもありますが、ネックが手に馴染まず、フレットも高くて抑え辛い。音は、思いっきり歪ませてる奴が近くに居て良く判らなかったけど、恐らくこのギターにはお断りされているのだな、という感じでした。おめぇなんか100億年早いんだよ、って。 では他のを、と見渡すとセミ・アコって少ない。6万円ぐらいの奴が一つありましたけど、ES-335 に比べるといかにも安っぽい。この辺りが私には妥当な所なんでしょうけど、もうちょっと見てから、と思って同じ池部楽器のギターズ・ステーションへ行きました。 こちらは店の雰囲気も客層も違い、画廊という感じかな。置いてある物も桁が違う物が多い。ちょっと気後れしてしまったけど、当初からの候補、Ibanez の AS200 が目に入ると興奮してしまいました。未だ見ぬ恋人に遂に出会えたように、って大袈裟な。 まず、ルックスでは合格。と言うより惹き付けられてしまう。他のギターを見渡しながらも気になって、ちょっと持ってみたり、フレットに触ってES-335 との違いを確認してみたり、早く弾きたいなぁ、と一人だけの店員が他の客の応対をしている間もどかしく待っていました。 ようやく試奏する時に持った瞬間、皆さんが言われていた事が理解できたような気がしました。あっ、これだな、って感じです。後は、確認だけでした。箱の鳴り、音程、ビビリ等アドバイスして頂いた点をチェックして、30分ほど弾いてみたら心は決まってきました。 一応その他の候補も試そうと思い、まずは憧れの George Benson モデル。だったのですが、こりゃ弾けんわ。見た目も随分違うけど、弾くときの右手の位置がかなり異なり、弦と同じ高さのピックガードに掌を上に向けて弾く感じになる。実際彼の写真を見るとそうやって弾いてますけど。おまけにフラットワウンドの 0.13 なんて、ベースの弦かと思ってしまう。ジャズ屋さんて、こんなに肉体労働なの?って妙な感心をしてしまった。 次にN川さん、Y田さん推薦の PM-100。これも厚みは同じくらいだけど、持った感じはナイス。音を出してみるともっと良い。腹に響きを感じながら、これでバリバリ弾けたら幸せだろうな。う~ん、ちょっと心が揺らいでしまう。シグネチャを意識しなければカッコだっていいし。 ただ、Metheny と言うか、ジャズ寄りかな、という気はしました。1PU でも、こんだけ鳴ればエフェクトで色んな音は出せるでしょうが、やはり太めの弦で生音を活かしたクリーントーンこそ真価を発揮できる気がします。そうなると私にはまだちょっと早いな。 では、AS200 は相応かというと、これだって贅沢ですね。だけど、2割引の12万円ならアンプも買えるな、などと本筋とは違う計算をしている。 他の店へ行っても、悩みが深くなるだけかも知れない。後は ES-175 ぐらいしか候補は無いし、値段は高くて PM-100 より難しそうだ。同じモデルでもっと状態が良いのがあるかも? と考え出したらキリが無くなる。 ストラップを借りて、 AS-200 を立って弾いてみる。ちょっとだけだったからか、Yざわさんが言っていた重さは気にならず、むしろシェイプの大きさが丁度良くて、座っていたときより弾き易い気がしました。 と後から分析してみても、結局第一印象を正当化しようと色々悩んでみただけのようですね。でも、それが大事だと皆さんおっしゃっていました。 セミ・アコだから、自宅で練習するだけならアンプは不要ですが、試奏した時の幸福感を再現するには要るのだ。とまた自分を納得させて、これまた分不相応の Polytone(一番安い奴ですが)なんぞも買ってしまいました。一応はもっと安いのも検討しましたけど、あれじゃなきゃダメだ。 大枚はたいてしまったけど、一生物だし、弾く気にさせてくれる良い買い物ではあったと思っています。届く日が待ち遠しい。 おまけ: 翌日、業務の為のノートパソコンを買いに秋葉原に行く途中、楽器街ってのも歩いてみようとお茶の水で降りたのが間違い。最初に入った黒澤楽器でガットギターを何本か弾かせて貰ったら、完全な衝動買いをしてしまった。定価 72,000 円の Antonio Sanchez 1008 というのが10万円台の物より音が気に入った。2 PUをマウントして 52,000 円也。前日に比べりゃ安いもんだ。アンプも買った事だし、丁度良い。なんて、もう切れてますな。 こうなったら、秋葉原は中止。子供達への土産にバチカとオカリナを買い、ディスク・ユニオンで、欲しかったブラジル物が平均千円で入手できた所までは良かった(既に全然良くない)が、最後にはオーディオ・ユニオンで3万円のヘッドフォンまで買ってしまった。やはり色々試聴してみると良い物が欲しくなる。ゴMさんの8万円には適いませんが、凄い音です。帰りの新幹線でポータブルMDが全く違う音に聴こえるのに驚きました。 ふ~ぅ、2日で30万円以上遣ってしまった。別会計だから奥さんに責められる筋合いは無いが、そんな余裕が無いのも事実。まぁ、これで旦那が幸せになるんだから、これから家族にも恩返ししていかなきゃならんな。 という事で何のメールだか良く判らないまま長々と失礼しました。 当時は毎年春夏にセッション・オフがあり、その他の身内セッションも含めて5年ぐらいは練習に明け暮れて、それなりに弾けるようにはなってきたのだが、皆さん仕事も家庭も忙しくなったようで、自己のバンドだけで精一杯となったのだろう、ここ3年ほどはワシがギターを手にする機会は無くなってしまったのぅ。 そろそろ復活しようかね。
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| 2005-10-07 10:44
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