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ITコーディネータ 針生徹 の blog
おまいら休みじゃねぇだろ、仕事しろ!
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俺たちが高二のときのこと。

みんなバイクを乗りまわして、グレてはいないが不良ではあった、そんな時期、俺は同級生だったK山の彼女の友達と付き合っていた。麻布にある老舗の日本蕎麦屋の娘だった。

俺は彼女をやっとのことで自分の家に引っ張り込んだ。カネのない高校生にとって、家族が全員外出して、家が無人のときこそ、エッチする最高のチャンスだった。

俺の家は、鉄筋アパートの屋上に建て増した変則的な作りだった。

あれはある真冬の寒い日だった。俺は彼女を自分の部屋へ連れこみ、好きなソウルミュージックのバラードをかけて、ストーブを灯もし、なんとかムードを盛り上げて、この機会をどんなことがあっても逃さないぞと、強い決心で彼女に手を伸ばした。

彼女をベッドにゆっくり倒し、キスをしながら大きめの胸に触れ、それでも拒まれないということはこの先もスムーズに進行しそうな期待に胸もチンポコも張り裂けそうだった。

張り裂けチンポを彼女の太ももに押し付け、もう「どーなってもいぃー」状態の限界点に達しつつあった、そのとき

「ピンポーン」

あれっ?だれだろ?郵便配達かな?

今日は、バイク仲間はみなどこかへ遊びに行ってる事を事前確認してあるんだ。

「ピンポーン、ピンポーン」

あっ、このチャイムの鳴らし方は 104hito だ、なんでK太と一緒に出掛けないんだ?

手元を見ると、彼女のあらわになった胸が目の前に・・・
もうダメだ、居留守しかねえ・・・

「ピンポーン、ピンポーン」今日に限ってあきらめない 104hito である。

それから、しばらくは静寂がおとずれ、ようやくあきらめて帰ったかなとホッとしながら再度彼女の胸に顔を沈め、至福の絶頂をかみ締めようとした俺は、何かの気配を感じカーテンをさっと開けると、4階の寒空の窓の外にニコニコ顔の 104hito が立ってこっちを見ていたのだった。

外から4階のフェンスを乗り越え、曲芸さながらに俺の部屋の窓までつたって辿り着いたのだ。忍者 104hito のせいで、俺の人生最大のチャンスは、虚しくも水の泡となったのだった。

居留守がばれた以上

「落ちたらどうすんだよ、上がってこいよ」

と言うしかなかったのである。

いまだもって不思議なのは、なぜ居留守がばれたのかわからないことである。

俺はあのときの貸しを返してもらってねえーぞー!
もたもたしてたら彼女も40すぎのおばさんになっちまったじゃねえか。


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by HarryBlog | 2005-09-23 18:07 | Classmate | ↑Top  
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針生 徹

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