ITコーディネータ 針生徹 の blog
ニュースフィルター
一周年、誕生日とイベントが続き、一覧から溢れるほどのコメントを頂いて人気ブログ気分を味合わせて貰ったが、今日は見事に途絶えたな。

と思ったら、久々に絡んできてくれる人が居た。

ぱしりがパンを選ぶとき by Everything in Life is Only for Now
白状してしまうと俺はニュースサイトというものをほとんど利用していない。だから、このお話を受けて更に発展させる資格ははっきりいって無い。
実はワシもいわゆる個人ニュースサイトってのはほとんど使っていない。

仕事が BtoB というか、生産財の開発だし、単に知るだけじゃなくて技術や問題点などを理解する必要があるから、どうしても企業が運営するサイトでの専門家の解説が主になる。利用しているのは、下記等。

nikkeibp.jp , @IT , ITmedia , CNET Japan , Japan.internet.com , CIO Online , keizaireport.com

だから、ワシも個人ニュースサイトについて語る資格は無いとも言えるが、知らないなりに見て感じたことを語り合うのも意味はあると思う。

Writer's Choice の意見交換シリーズに載せる為にも、もうちょっと対話を続けてみよう。





まずは前提知識として、ちょっと調べてみた知ったかぶりを。

ブログがアメリカから上陸する以前から日本では個人ニュースサイトという物が定着していたらしい。そして、親・子・孫という三層構造によって情報が伝播していくという。

ネット世論の階層モデル by ised@glocom

パソ通の時代から、ネットはいわゆるオタクと親和性が高く、彼等のマニアックとも言える情報収集力は非常に高い。しかし、同人的な閉じたコミュニティが主であり、一般の目に触れることは少なかった。

そこへ2ちゃんねるという巨大な集積場が出現し、その膨大な情報量、真偽不明、玉石混淆の中から取捨選択して分配する機能を担ったのが個人ニュースサイトの三階層なのだそうだ。

キチガイサイト増加の理由に関する一考察 by 歌う脳髄

で、選択された情報を再度集約し、一般へ再分配するのが孫ニュースサイトと呼ばれる。代表的な所は下記らしい。

カトゆー家断絶
▼TS

これもワシから見れば収拾が付かないように見えるんだが、サブカル系の人達にとっては適度な情報量なのだろうか?

他にも色々あるなぁ。

#探偵ファイル/オススメ情報

ブログの台頭とともに彼等がその機能を使用するのは当然の成り行きだったろう。収集と提供の両面で強力な武器になるのだからね。

エキサイトブログニュース>ランキングの上位はそういうニュースブログばっかりである。

さて、ようやく長い前置きが終わって本題へ入る。

sabretoothjapan さんはまず、ニュースを伝える行為で主観が入る余地として以下の3点を挙げている。
1.世の中に無数にある事実のうちからどれを伝えるか(取捨選択)
2.その事実をどのようにして伝えるか(報道の視点)
3.その事実に対して伝える側がどのような態度を持っているか(コメント)
これは異論は無い。

で、ネットでは1と2は受け手が代行することができるという論を紹介し、その代表が2ちゃんねるであり、その情報量が個人の情報処理能力を超えてしまったので成り立っていない、というのもその通りだと思う。

そして、その取捨選択をやってくれるのがニュースサイトではないかと言うのだが、ここからの見解は異なってくる。
このように考えていくと、ニュースサイトは「事実の取捨選択」という報道の根幹にかかわる部分を(二次的にとはいえ)担っているといえるのだ。にもかかわらず、Harryさんは、そのニュースサイトの取捨選択機能を不要であるといい、必要なのは速報性のみであるともいう。
これは、ワシがニュースサイト利用者のニーズを推測で書いたことで誤読させてしまったようだが、現状フィルターとして機能していないのだから、カテゴリ分けだけしてできるだけ多く集めた方が存在価値があるのではないか、と言いたかったのであって、不要どころか、頼むから誰かフィルタリングして欲しい、ってのは以前から何度も書いている。

S/N 比
ブログとジャーナリズム
取捨選択

という前提が違ったので、以降は隔たりが大きくなってしまった。
「事実の取捨選択のための基準がそれほど多くなく、それほど複雑でもない」
これは、ニュースサイトという呼び名からジャーナリズムを想定して導かれた文章だと思うが、上で見た通り現状日本の個人ニュースサイトはオタク、サブカル、アングラの方が勢いがあるようなんで、ワシは全く逆の見方をしている。つまり、複雑過ぎて取捨選択できないのではないか、と。

そういう個人ニュースサイトを一般人が見ると2ちゃんねる同様の混沌としか見えないが、サイト運営者が単純な基準で取捨選択したとすると、それを美味しいと思える人は激減するだろう。それに、そういうニッチなニュースはソースの数も限られ、発生頻度も少ない。マスへの分配機能とアクセス数をモチベーションにしているとすれば、それはできないだろうと思うのだ。

だから、競争相手が増えるほどスピードと量の勝負になる、それならブログよりもソーシャルブックマークの方が圧倒的に有利だろう。というのが最初のエントリで書いたことだった。

ワシ自身は速報性をそんなに必要としておらず、だからニュースサイトも利用していない訳なんだが、ブログ巡りをしていれば自然に目に入ってくるニュースを複数のサイトで見掛けると、「どうして独自の論評も付加せずに同じネタを紹介するかねぇ?」と思ってしまう。

おそらく、ニュースサイトの利用者ってのはブロガーじゃない方が多いのだろうな。そして、一人のパシリがそこそこの味のパンを切らさずに持ってくれば満足なのだろう。
では、パンの選択の基準がそれほど自明ではないがゆえに、ぱしりAとBに命じた場合に2人が買ってくるパンが違ったとしたらどうか。「そんなもん、好みのパンを買ってこられなかったぱしりを殴ればいい」とかいうような答えがでてきそうなので、ぱしりの例はこの辺にして、ニュースの話にもどそう。
こちらの方が実はワシの言わんとしていることに近い。殴るのではなく捨てることになるけど。

だからこそ、ワシが finalvent 氏をフィルターとしている例を出し、それは速報ニュースの分配という機能とは別にブログが持つ信頼醸成機能に期待しているのである。
「無数に存在するパンの中から美味しいパンを見つけ出して買ってくるような、頭のいい知識のあるぱしりが欲しい」とおっしゃているように思えるのだが。それが、個人ニュースサイトになるのか、ソーシャルブックマークになるのかは、本質的な違いでは無いように思うのだが、これは俺がネットの素人だからそう思うのかもしれない。
という訳で、コメントでも応えたが、ソーシャルブックマーク単体ではできないし、まして機械的な処理では零れる物の方に価値があるかも知れないんで、やっぱり今のところはブログだろうなぁ。

美味しいか不味いかは誰でも分かるんだが、美味しいパンが沢山ある場合にどれが自分の好みや今日の気分に一番合うのか、それを気付かせてくれるところまでやってくれればなお嬉しい。さらに、別々の事象を繋ぎ合わせ、何が起こっていて、どうなるのか、あるいはどうすべきなのか、考えさせてくれる人、それがアルファブロガーではないか?

ワシはパシリよりも導師を求めているのかもしれんなぁ。
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by HarryBlog | 2005-03-18 01:42 | Network | ↑Top  
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針生 徹

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