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ITコーディネータ 針生徹 の blog
成長欲求その4
そろそろ収束してきたし、読んでる人も厭きてきただろうが、ワシにとってはいよいよ佳境という気もするので、もう一回だけ書いておこう。

欠乏充足欲求と成長欲求 by にぶろぐ

やはり、階層構造というか順序の認識の違い、のようだ。
人との関わりの中で自分の意志を伝えたり、他人が求めているものを知ったり、社会の仕組みを理解していたり、欠乏充足欲求を自分で満たそうと思った場合に必要だったスキルはやっぱり必要になるだろう。
これはその通り、必要になる。

ただし、それが「前提」かどうか、というところで意見が分かれるのだな。

必要なスキルが事前に具わっていなければならないとしたら、やれる事は限られてしまう。逆に、どこまでスキルを培えば航海に出られると言えるのか?
他人が与えることで欲求を自分の力で満たしていく力を身に付けていないと、他人が満たしてやれない欲求を持った際に途方にくれる。他人が満たしてやれない欲求を自分で満たそうと思わなくなり、さらには、欲求をもたなくなるようにもみえる。
途方に暮れるとはワシは思わない。「他人が満たしてやれない欲求を持つ」というのは、自分でそれを埋めていこう、という決意なのである。

このコミットメント、自分自身との契約こそが成長欲求を満足させる原動力となるのだ。たとえ経験が無いとか、苦手だとか、力を培ってこなかったことでもやるしか無いね。自分で決めたことなのだから。

事前にスキルを積んでおく方が有利だとは言えるだろう。でも、広い海の上で何が起こるかなんて陸に居る限り知ることはできない。実際に生き延びられるかどうかは、スキルよりもコミットメントの差ではないかと思っている。

また、全てを自分一人でこなす訳ではなく、スキルを持っている人を動かす必要もある。最初に引用した部分で社会との関わりを挙げられているが、欠乏を埋める為の働きかけが上手になれば夢にも共感して貰えるとは限らない。むしろ、生きるのが下手な人の夢の方が面白いとワシなんかは思ってしまうのだけどな。

さて、しつこく書いてきたのは、欠乏充足力を「生きる力」だとし、それが強い方が勝ち組だというような世の中にささやかながら抵抗していきたいという気持ちからなんだが、現実は生きるのに追われて自分自身全然成長しとらんし、仮に自分の子供がパラサイトになって夢ばかり語っていたら「戯れ言は自分で食えるようになってから言え!」と叱り飛ばすのだろうなぁ。

って訳で、土曜出勤してこんなん書いてないで仕事しよ。
by HarryBlog | 2005-01-08 17:26 | Myself | ↑Top  
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針生 徹

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