ITコーディネータ 針生徹 の blog |
コメントしようと書き始めたら長くなってしまったので、今年初のトラックバックにすることにした。
豊かな時代のモチベーション by にぶろぐ 前段は SOFIA_ SS を引いて、物質的に豊かになった今の子供は工夫、想像が足りない、と述べられている。これは言えていると思う。 ただし、子供の問題ってのはいつだって親の問題なのだ、とも思うが。 もしかしたら、低レベルの欲求(1. 生理的欲求と2. 安全の欲求)は自分の力で満たしていくことが、上位レベルの欲求をいだく前提になっているのかもしれない、とも思う。う~ん… これはかなり違和感あるなぁ。 要するに如何に明日を創っていくか、なのだろうから、低次欲求を自分で満たすかどうかとは直接関係しないと思うのだがねぇ。 本能的な欲求の方が動機付けとして強いのは確かだろうけど、同じようなハングリー精神が高位レベルの欲求に対しても必須だとは思えない。特に自己実現や自己超越なんて欠乏を満たしたいという欲求ではないのだから。 むしろ、生理・安全欲求は一応満たされていながら、相変わらず所属だの承認だのという欠乏欲求に追われている大人ばかり見せられているのが一番の問題なのではないか? という記述があって、自分はどうなんだろうかと思う。今は駄目になっているとは思わないが、それはレベルの問題であって、豪華なプールや美女に囲まれた生活だったら駄目になるかも。今NEETと呼ばれている人達は、そこまで行かないレベルで精神が駄目になった(と言うのはいいすぎですが)といえるのかもしれない。これが何に対して書かれたのかはリンク先を参照頂きたいが、ユーサイキアンってのは物質的な充足状態によって左右されるような物ではない、ってことなんだろうな。 よく出てくる三角形の階層図はマズロー自身書いていないらしいし、自己実現欲求とは何かなんて明確に定義できる物でもないのだが、そういう成長欲求を高次に置いたところに欲求五段階説の意味があると思っている。 だが、低次欲求が満たされれば自動的に次の段階へ進む訳ではない。成長欲求は本人が意識しない限り発現しないのだ。また、成長ってのは、到達地点ではなく、プロセスなのだから、自分が今どんなレベルにあっても成長は可能な筈である。 元のワシの文章も、最後は落としてしまったが、成長を実感できる人生にしよう、という抱負のつもりだったのだ。 親や大人ができることとして、それに気づく機会を多く与えるとともに、時には欠乏充足欲求を我慢し、自分を律することも必要なのだとまずは身をもって範を示そう、というのが引用元の Sofia さんの年頭所感なのだろう。共感する。 散漫になってしまいました。豊かさとモチベーションに関して、今度は個人レベルではなく社会レベルで考えてみたいと思います。期待していますよ。 社会の豊かさとは何か、大いに興味があるし、おそらく欲求とは社会との関わりを抜きにしては考えられず、それが NEET 問題の本質なのではないかとも思っている。 だけど、あんまし難しく考えない方がいいのかもしれないな。ゴン中山が今なお成長している姿を見せるだけで強烈な説得力を持っているように、まずは自分自身が次なる高みを目指して歩み続けていこうと思う。
by HarryBlog
| 2005-01-04 16:30
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