経営戦略とは社長や起業家だけのものではない。自分が何ゆえ存在し、どこへ向かうのか。到達すべきビジョンへ向けた包括的なシナリオのことなのである。
最小単位である「個人」と最大であろう「社会」の目指すところを如何に一致させていくかが重要であり、その中間システムである企業などという垣根はどこに線引きをしようとさほどの問題ではなく、そんな物は状況に合わせて変えていけばいい。
判断の基準となるのが理念である。マズローの言う通り、自己実現は人間の最高次の欲求であり、一人ひとりがそれに向けて成長していると実感できるときにこそ、大きな価値が産み出される。
場面や登場人物が勝手に動き回る中で、自分を主人公としたドラマの脚本を如何に描いていくか。決まった答がある訳ではない。様々な人々との関係性を構築する中で自分で決めていくしかないのだ。
巷には戦略の方法論や成功事例の書籍が溢れているが、そんな物はあくまで参考程度にしかならない。そもそも、マニュアル通りにやれば結果が出る、などと考えてしまったら、その時点で戦略的とは言えないな。
むしろ、場数を重ねることで、様々な事象を繋ぎ合わせる能力を磨く方が有効だろう。理念の実現に近付く為にエネルギーをどこへ投入するのか決断しなければならないのだから。
なるほど、ワシの今年のキーワードは「選択と集中」だな。
新しい年を迎えたからって何も変わる訳ではないが、区切りに於いて自分自身の戦略を再確認することに意味があるのだろう。何を選択するかは企業秘密(何も考えてないとも言う )として、限りある資源で最大の効果を得る為に、やるときはやる、休むときはちゃんと休む。
って訳で、今日も戦略的に呑んだくれておるのだ。